今回のイベント開催にあたり、とりあえず20名 x 2杯くらいには対応できるよう、
コーヒー豆を700gほど用意しました。
お店で焙煎豆を700g買えば、準備は荷物詰めるだけで済みます。
が
1) アブダビで高品質な焙煎豆があまり無い
2) あっても日本式ドリップコーヒーに向かない豆が多い
3) 俺のコーヒーが一番美味い
などの理由により、やはり自家焙煎に走るわけです。
何より、自家焙煎で仕上げたコーヒーを提供してこそ、
100%自己満につながるわけで、ここは譲れません。
故、700g焙煎したわけですが、その工程を説明したいと思います。
自家焙煎は、実はとてもシンプルでして、その為の道具もちゃんと売っています。
例えば「コーヒー 手網焙煎」と検索すると、意外なほど多数のホームページが見つかります。
用意するものは次の6点でございます。
1) 焙煎用手網
2) 生豆
3) 軍手
4) タイマー
5) ザル
6) ドライヤー
まずは生豆を転がしつつ、欠点豆を取り除きます。
欠点豆とは、発酵した豆やカビた豆、虫食い豆などのことですね。
高品質なものだと、農家の方々も頑張って取り除いてくれているのですが、
如何せん数が多い為、他の野菜や果物類と違い、どうしてもこういう欠点豆が含まれます。
風味を損なう原因にもなりますので、飲む前に取り除く必要があります。
(焙煎前にやる人もいれば、焙煎後にやる人もいます。)
で、豆を手網に入れます。
手網はフタと取っ手が付いたザルのような道具です。
大きさにもよりますが、一回の焙煎で100g (7-10杯分)くらい煎れます。
ちなみに、豆は焙煎に伴い、水分が失われる為、1-2割軽くなります。
故、100gの焙煎豆を作る場合は、120gくらいの生豆が必要です。
また、ゴマ煎り器やミルク鍋のように、小型の鍋でも焙煎はできます。
こちらの方が簡単で優れているという説もあります。
火にかけます。とはいえ、基本、直接火には当てません。やや離してやります。
シャカシャカと網を振ります。熱いので軍手着用。
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
シャカシャカシャカブンシャカシャカブンシャカ(異音)
このように、自家焙煎はシンプルなのですが、ほとんどの人には定着しません。
この地味さ加減に思わず引いてしまうからね。
ネクラな趣味です、全く。
もう一つの難点は、焙煎によって、豆を覆っている薄皮(チャフ)が宙を舞います。
コンロや換気扇など、そこらじゅうに飛び散るので、清掃に手間取ります。
それでもやってみたい!という方、コンタクトはこちら↓ 詳しくお伝えします。
http://www.qahwah-jpn.com/contact/
このシャカシャカを続けると、豆の色が緑→黄色→茶色と変わっていきます。
そして、パチッ パチッと、音がしてきます。
豆が膨張する際に生じる音で、これを「ハゼる」といいます。
このハゼが起きたあと、いつ火を止めるかで、焙煎の度合いが決まります。
日本の規格だと、焙煎度は8段階に分けられています。
焙煎度合いを変えることで、同じ豆でも、酸味や苦みの強さを変えることができます。
好みの焙煎度になったら、豆をザルに移し、ドライヤー(送風)で冷やします。
焙煎がこれ以上進まないようにするためです。
↓は冷ます前の焙煎豆。若干湯気が出ていますー。
冷ましたら、煎りムラになっている豆を取り除きます。
密閉容器に詰めて、冷暗所で保管します。
これを7回繰り返して、ようやくイベント準備完了!
※十分寝てます。
最後に、生豆は「なままめ」と読みます。
「きまめ」の方が何となくカッコいいですが、悪しからず。
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