タンザニアでコーヒー直買いしてきた その3 コーヒー農園編①



前回記事はこちら↓

タンザニアでコーヒー直買いしてきた その2 サファリ編②

 

さて、内容がタイトルに追いつきました。

これからコーヒー編です。

 

今回、旅行代理店には、予めコーヒー農園訪問を旅程に組み込んでもらいました。

そして勿論、要望の一つとして、「生豆を購入したい!」と連絡していました。

 

なぜ、もう少し厳しく念押ししておかなかったのか…。

 

そう、アレンジしてもらったツアーは、あまりにも期待とかけ離れたものでした。

 

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“農園”にしてはオサレすぎる入り口。

この、Arusha Coffee Lodgeは、地元を代表する高級リゾート施設だったのです。
宿泊施設も完備しており、料金は1泊数万円(!)

 

そして、更に痛いことに、生豆販売していない

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焙煎豆は250gで$15!スタバ以上です。

なぁ、産地直売の意味、わかっとるのか?

 

違うのだ、自分が求めていたのはこういうんとちゃうのだ…。

 

と、自分が甘かったはいえ、だいぶ落ち込みました。

とはいえ、コーヒー農園の見学は初!
しっかり勉強させてもらうことにします。

 

今回、農園を案内してくれたのはNassoro氏。陽気なタンザニア人です。
良かったのは、マンツーマンでガイドがついてくれたこと!
自分のペースで落ち着いて回れました。

Arusha Coffee Lodgeは、100エーカー(400,000㎡)の農園を所有しています。
元々1900年くらいにドイツ人が開いたそうです。

 

↓がコーヒーの木の苗です。9ヶ月間ほど、室内で育てられます。

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これが生長した苗。外の畑に植えられます。

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こんな感じで、きれいに植えられています。
コーヒーは直射日光に弱いので、それを防ぐための木(シェードツリー)が植えられています。

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こちらがコーヒーの木の根元。ずいぶん太いです。
長いと70年ほど生きるそうですが…これはかなりの高齢ではないでしょうか。
コーヒーの質を保つために、不要な幹を間引いています。

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コーヒーは虫や病気にとても弱い植物です。
これは病気(さび病)にやられた葉っぱ。

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感染を防ぐために、Copper One Oxideという化学品を散布しています。

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病気にやられてしまうと、このような無残な姿に…。

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こちらは比較的健康な木ですね。

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こちらが実、コーヒーチェリーです。

収穫期は8月で終わりなので、商品にはならないやつです。

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皮をむいてみると、コーヒー豆が!
通常、一つの果実に、2つの豆(タネ)が入っています。
ヌメリがあり、そのへんが果実です。若干甘く、酸味は無いです。

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コーヒーの生豆は、とっても硬いのですが、それは乾燥後だからのようで、採れたてのはとても柔らかく、すぐ潰れます。

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なお、10月は開花の季節!
このように、白く美しい花を咲かせます。

開花はたった5日ほど、桜よりも貴重です。
この瞬間に立ち会えて良かった!

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やっと登場、Nassoro氏(笑)

サンプルロースター(電気式)で焙煎してくれます。

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こちらは焙煎と挽き目のサンプル。

New England Roastなど、見慣れない名前もあります。Medium Roastぐらい?

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タンザニアは、独自のコーヒー抽出方法は無いように思います。

大抵、フレンチプレスです。焙煎したてのコーヒー!

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これが本当の、From Seed to Cupですね。

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仕事を終え、立ち去ろうとするNassoro氏に、愚痴りだす一人のコーヒーオタク。

 

ま「実はさー、今回の旅の目的は、生豆を調達することなんだよね。それがさぁ、こちらの農園では生豆を売ってくれないというのだよ。それだととてもなんというか非常に(略)」

N氏「わかった!これだけなら内緒でやる!」

 

ピーベリーGET!

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色々文句を言いつつも、とても充実したツアーでした。良かった!

 

まだまだ続く!




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